2007年01月02日

孫子兵法と脳力開発について

『両者の相違点は、「孫子兵法」が戦争という人間社会の非常かつ極限の問題解決を対象としているのに対し、「脳力開発」は平常かつ一般的な問題解決に焦点を当てている所にある。このことはまた、次のことが言える。
 
 即ち、「大は小を兼ねる」の譬え通り、本来、「孫子兵法」の理論はすべてに普遍的に適用できるものであるが、その対象が極めてマクロ的である故に、その理解に当たっては高度の抽象的能力が要求されること、また、そのゆえにこそ、あくまでも「孫子」は抽象的な基本的原則を説くのであって、これの実際への応用に当たっては、個々人が主体的かつ能動的に絶えず自分自身で思索し判断してゆく必要にせまられるものであるため、一般には難解とされているのである。

 これに対して「脳力開発」は、平易な日常的な問題を対象とする点でミクロ的であり、日常生活に密着しているゆえに、戦いの原理原則がわかり易く、かつ具体的に把握するに便利であるが、もとより「孫子」のごとく戦いそのものを全体的にコンパクトに総括しているものではないのでインパクト(劇的効果、強い影響に)欠ける憾みがある。 

 この意味に於いて「孫子兵法」と「脳力開発」は、言わば合わせ鏡のごとく相互補完的役割を果たすものであるため、この両者を比較しつつ、それぞれの角度から双方向的に学ぶことは、難解とされる「孫子」を読み解くために極めて有効な方法であり、その相乗的効果と相俟って「脳力開発」の体得をも促すものである。
 
 とりわけ、本講座は「魏武註孫子」を原本とする「現行孫子」の主要論点を漏れなく纏めると共に、合わせ鏡として「竹簡孫子」との異同を考察し、新たな視点から理解の徹底を図るものでもあるため、脳力開発的観点は、これらの整合性を解析するための指針としても活用される。』

 以上も前回と同様に「孫子に学ぶ脳力開発と情勢判断の方法(孫子兵法と脳力開発)」http://sonshi.jp/sub4.htmlからの引用である。孫子兵法を紹介した書物やサイトは他にもあるが、「脳力開発」を用いて、孫子兵法を解析し、孫子兵法の本質(所謂、本物)を解説しているところが、他とは比べ物にならない深さを有する本講座の特徴である。
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